溶けた鉄を流し込む
溶けた鉄を流し込む
さぁここからが鋳造製法の醍醐味、型に素材の鉄を流し込む工程をご紹介します。
前回まで紹介した型
この空洞部分に鉄を流し込みます。
作業現場はこんな感じ。
この窯で型を焼きます。
この炉で鉄を溶かして流し込みます。
作業は非常に高温で、電力もかなり使用するため深夜に行われることが多い。
ただでさえ電力不足に悩む中国、今でも電力制限で工場の稼働自体ストップしてしまう日がしばしばあります。
(ここからが夜12時を過ぎての作業)
先ほどの窯で型を焼きます。
非常に高温で近づけません。
また別の炉で素材の鉄を溶かします。
鉄が溶ける温度ですから、並大抵の温度ではありません。
しかしこの温度が製品の良し悪しを決めます。温度が高すぎても低すぎても不良品が発生しやすくなり、いったん不良が出るとかなりの納期遅れとなるため、温度設定は工場が一番気にするところなのです。
こうやってこまめに温度を測っています。
さぁ鉄の温度も規定通りになりました。いよいよ鉄を流し込みます。
まず窯から型を取り出します。
焼きあがった型に鉄を流し込みます。
非常に高温で、型も赤く燃え上がっています。
鉄が入った型を別の場所に移して冷まします。
そして冷ました型はこちらです。
さてこの次はこの型からどうやって中身を取り出すのか?
どうやって仕上げ作業を行うのか、鋳造工場最終編をお届けします。