Lesson2 ゴルフの本質とは?
(前回のあらすじ)
ゴルフ人口の中で、最初のカベと言われる「100」を切る人は20%もいない。つまり8割の人が「初心者」から抜け出せない。それがゴルフの面白いところであり、不思議なところ。
では他のスポーツと比べて、ゴルフは何が違うのか?
Lesson2 ゴルフの本質とは?
【止まっている球を打つのは簡単?】
ということで、「TOMMY’s レッスン」は、まず「ゴルフの本質」を皆さんと共有したいと思います。
あなたがゴルフを始める前、球を打つことに対してどう思っていましたか?
「止まっている球を打つだけだし、簡単でしょ?」
って思っていませんでした?そう思っていた人も多いんじゃないでしょうか?
野球は、ピッチャーはバッターが打ちにくいように、変化球を駆使し、タイミングをズラしてきます。テニスは、そもそも相手に届かないところをめがけて球を打ってきます。
動く球を確実に芯で打つのは、かなり難しいことですよね。
しかし、ゴルフは、「動かず、止まっている球」を、「自分の好きなところに置いて」、「自分のタイミング」で打つことが出来ます。
じつは、この
・「止まっている球を打つ」
・「自分の好きなところに置いて」
・「自分のタイミングで」
ということが、ゴルフを難しくしてしまっているんです!!
野球やテニスのように、動いている球を打つ競技をする場合、「体をどこから動かすのか?」を考えたことありますか?
「ない」と思います。
おそらく、自然と下半身から順に動いて、飛んで来た球を打ち返します。それは頭で考える前に本能的に、体が自然と反応するんです。
でも、ゴルフのように球が止まっているとどうでしょう。
「どこから始動するのか」
「クラブはどこに引くのか」
「フェースはここでどうなっているのか」
「切り返しで、手はどうするのか」
と、いちいち頭で考えないと動けなくなってしまうのです。
それがゴルフを難しくしてしまっている原因なのです。
野球でピッチャーは、キャッチャーミットという目標があるから、そこを意識して投げる。だから自然に足腰から動いて、肘が前に出て、後から手首がきて、最後はフォロースルー。それをアンダースローで投げる感覚とゴルフは全く同じなんです。
ゴルフの本質は、クラブの先についているフェースで、「ボールを運ぶ」ということ。
それをクラブで球を「叩いて飛ばす」と思ってしまうと、意識がクラブをボールにあてることに向かってしまうので、足が止まって手打ちになったりしてしまう。
ゴルフ漫画のように、インパクトの瞬間にボールがつぶれてフェースに乗っかって、それを目標に運んでいく、というようなイメージが欲しいんですよね。
パターの時に感じる「ボールを運ぶ」感覚を、30yardのアプローチでも、100yard先のショットでも、200yard打ちたいドライバーショットの時でも、同じように、クラブフェースで「球を運ぶ」意識をもってショットして欲しいんです。
つまり、目標に向かって「球を運ぶ」という感覚を忘れずに、出来るだけ、頭で考えずに、自然と体が反応する動きを取り入れてゴルフスイングを作り上げていく方が、リズムもよく、体に負担もかからず、球も曲がらない、美しいスイングになると理解して頂きたいですね。
このゴルフの本質を常に頭の片隅に置いて頂いた上で、今後のTOMMY’sレッスンを受けてください。
まとめ
- 野球やテニスと異なり、ゴルフは「止まっている球を」、「自分の好きなところに置いて」、「自分のタイミングで」打つことが、ゴルフを難しくしてしまっている。
- ゴルフの本質は、目標に向かって「ボールを運ぶ」こと。「ボールを叩いて飛ばす」のではない。
- 出来るだけ頭で考えず、自然と体が反応する動きを取り入れて、ゴルフスイングを作り上げていくことが大切。
Tommy’s Profile
PGAティーチングプロB級資格者。
15歳からゴルフを始め、近畿大学ゴルフ部出身。アマチュア時代はベストアマに輝く等、数々の優秀な成績を残す。
20歳の時にアメリカ・サンディエゴに渡米。岡本綾子プロやマークオメーラなど、数々の有名プロを見てきたマイク小西氏の門を叩き、今までの日本のスイング理論の間違いに衝撃を受け、最新スイング理論を勉強する。独自のスイング理論はプロ・アマ問わず定評があり、現在はジュニアゴルファー育成にも力を注いでいる。